2012/10/25
MGMチャイナ、コタイ地区でのカジノ建設にマカオ政府から正式認可を受け中国株銘柄の上昇に期待
サーチナ(Searchina)経済ニュースからの速報です。
米カジノ運営大手MGMリゾーツ・インターナショナル(NYSE:MGM)がマカオ政府から正式にカジノ建設許可を承認されたことによって株式市場にも早くも動きがあったようです。
ニュースソースによればカジノのほか五つ星ホテル(客室数1600)、大型駐車場を併設。カジノ以外のリゾート面積は、全体の85%を占め、レストランやショッピング、娯楽スペースなども多く設置。
カジノのフロアには、テーブル500台、スロット2500台を設置する大型リゾートホテルになる計画。
開業の目処は2016年から2017年を予定しているらしい。
MGM、上場最後発の米系カジノに新規ポジティブ材料
新カジノ建設プロジェクトの始動を受けて、米カジノ大手MGMミラージュ・グループ傘下のMGMチャイナ(2282/HK)が動意づいている。マカオのカジノ免許保有6社の中で最後に香港上場した同社は(昨年6月3日に上場)、開発ラッシュに沸くコタイ埋立地に新たなカジノリゾート施設を建設する方針を昨日発表。同エリアの開発用地について、マカオ政府から正式に使用許可を得たことを明らかにした。これを受けて、本日(19日)の同社株は前日比4.2%高の14.24香港ドルと急伸している。マカオで後発組のMGMは、域内カジノ収入ランキングがライセンス保有6社の最下位となっているが、大型カジノリゾートの開業が視野に入ったことでシェアの上昇が期待される状態だ。以下、今回の動きを振り返りつつ、証券ブローカー各社の最新レーティング動向を紹介する。
昨日明らかにされた内容は、コタイ地区の開発用地(土地面積7万1833平米)に関する使用許可を正式に取得したというもの。土地の賃借期間は25年で、賃借コストは総額で12億9100万パタカ(≒香港ドル)に上る。頭金4億5000万パタカを支払い、残りを8回(半年1回)に分けて支払う予定だ。
大型カジノリゾートの建設にかかる費用は、用地使用権の取得コストを含めて150億~200億香港ドルを想定しているという。新リゾートには、カジノのほか五つ星ホテル(客室数1600)や大型駐車場を併設。非カジノ区画の面積はリゾート全体の85%を占め、レストランやショッピング、娯楽スペースなども多く設置する。カジノのフロアには、テーブル500台、スロット2500台を設置する計画だ。
開業の時期は現時点で明らかにされていないが、「16年末~17年初めになる」とみられている。
同社が大型カジノリゾートの建設を計画しているコタイ地区は、他社の大型施設が相次いで建設されているエリア。これまでのメイン商業地であるマカオ半島に取って代わる可能性が指摘されているだけに、期待の新開発区へ参入する動きは追い風だ。
ところで、マカオのカジノ収入は必ずしも高い伸びを続けているわけではない。いうまでもなく、世界景気の低迷が影響しているためだ。澳門博彩監察協調局(マカオ特別行政区ゲーミング監察協調局)によると、今年1~9月の域内カジノ売上高は、前年同期比14.9%増の2233億1000万パタカ(=香港ドル)。2ケタの成長を維持しているとはいえ、以前のようなハイペース(下図)ではない。9月の単月では前年同期比12.3%増の238億6600万パタカだが、前月比では8.7%のマイナスに落ち込んでいる。
ただ、中国の景気が第4四半期から徐々に持ち直すという見方が強まっている以上、MGMによる大型カジノリゾートの建設は将来に向けて必要不可欠な投資といえよう。
証券ブローカー各社の評価は現時点で必ずしも強気一色ではないが(下表)、今回の動きが見直されれば、今後はレーティング引き上げの動きもみられよう。積極経営に乗り出した最後発のカジノは、他社を追撃しつつシェアを伸ばしている展開が期待される。
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以上、サーチナ経済ニュースより
ニュースソース【Searchina 2012/10/25(木) 10:56】
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